旧新潟税関(読み)きゅうにいがたぜいかん

国指定史跡ガイド 「旧新潟税関」の解説

きゅうにいがたぜいかん【旧新潟税関】


新潟県新潟市中央区緑町にある税関跡。信濃川左岸の河口近く、万代橋下流約1.5kmの地点所在。1858年(安政5)、日米修好通商条約が締結され、ロシア、イギリスなどとも同様の条約が結ばれると、新潟は箱館(函館)、神奈川(横浜)などとともに開港することとなったが実施は遅れ、1869年(明治2)に庁舎が完成した。当時は新潟運上所と呼ばれ、1873年(明治6)に新潟税関と改称。洋風木造庁舎がよく旧態をとどめており、幕末・明治初年の海外交渉史上、重要な史跡であることから1969年(昭和44)に国の史跡に、あわせて建造物として重要文化財にも指定された。もとの税関の石造倉庫が、1979年(昭和54)に復元され、翌年、史跡の追加指定を受けた。JR上越新幹線ほか新潟駅から新潟交通バス「郷土資料館前」下車、徒歩すぐ。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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