旧日本軍の毒ガス兵器

共同通信ニュース用語解説 「旧日本軍の毒ガス兵器」の解説

旧日本軍の毒ガス兵器

敵を殺したり戦闘能力をそいだりするために使われた。陸軍秘匿のためにびらん剤は「きい」、くしゃみ剤は「あか」と呼び、青酸ガスの「ちゃ」、催涙ガスの「みどり」などもあった。広島県・大久野島毒ガスの製造拠点を設け、福岡県の施設で砲弾などに充〓(土ヘンに眞)じゅうてん。旧満州(中国東北部)では人体実験をしている。海軍も神奈川県内の施設で研究開発や製造を行った。びらん剤は皮膚をただれさせ、呼吸器が損傷して死ぬこともある。くしゃみ剤は目や呼吸器に作用し、濃度によって胸をかきむしられるような刺激を受ける。中国軍は毒ガス戦の能力が低く、報復の恐れが小さかったことや、ガスマスクの性能や数が不十分だったことが使用を後押しした一因とされる。

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