最新 地学事典 「旧石器捏造」の解説
きゅうせっきねつぞう
旧石器捏造
Japan’s early palaeolithic hoax
2000年11月,東北地方で端を発した,日本の前・中期旧石器遺跡の捏造事件。日本考古学協会による約2年間の検証調査により,20年以上にわたって,北海道~関東地方の40か所以上の遺跡が捏造されていた事実が判明した。新版『地学事典』(1996)で記述した座散乱木遺跡・高森遺跡・多摩ニュータウンNo471-B遺跡・馬場檀遺跡などは捏造遺跡であり,これらは遺跡から抹消された。その後この反省を生かして,考古学の発掘調査では,遺構・遺物の出土状態の確認作業や写真等の記録保存の方法が工夫されるようになった。
執筆者:中村 由克
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

