旨さ(読み)うまさ

精選版 日本国語大辞典 「旨さ」の意味・読み・例文・類語

うま‐さ【旨さ・甘さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「うまい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの )
  2. おいしいこと。また、その度合。
    1. [初出の実例]「以食夏后夏后使求懼而遷去はみならいをして、むまさになをくわうと云ほどに」(出典:史記抄(1477)三)
    2. 「くう程にくう程に、むまさに皆たべた」(出典:虎明本狂言・栗焼(室町末‐近世初))
  3. 手際がじょうずな度合。みごとなこと。
    1. [初出の実例]「千両俳優(やくしゃ)の立派さ巧(ウマ)さ見せてやらいではと」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉五)
  4. 考え方の甘いこと。人に対してきびしくないこと。甘さ。
    1. [初出の実例]「親父のうまさでは、息子が飴にして、甘い異見は聞こえぬ筈なり」(出典:浮世草子・御伽名代紙衣(1738)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android