早乙女岳(読み)さおとめだけ

日本歴史地名大系 「早乙女岳」の解説

早乙女岳
さおとめだけ

大日だいにち山塊一角大日岳の西に位置。標高二〇二五メートル。文政八年(一八二五)の越中四郡村々組分絵図(高樹文庫)以下多数の古地図に大日岳と並べて記載される。早乙女の姿の残雪模様に由来する山名で、農民田植の目安になったと伝承されるが、大日山塊中のどの峰にあたるか判然としない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の早乙女岳の言及

【大日岳】より

…立山連峰の一つで,連峰北部の劔御前(2777m)から室堂乗越(むろどうのつこし)の鞍部を経て西へ伸びる大日尾根の主峰。大日尾根は,東から奥大日岳(2606m),中大日岳,大日岳,早乙女岳(2025m),前大日岳(1779m)の山々からなり,山体はいずれも古生代末から中生代初めの古期花コウ岩類で,奥大日岳北側には階段状のカールがある。この尾根は平安時代からの修験道行者の禅定(ぜんじよう)ルートで,奥大日岳と中大日岳との間などに行者岩屋があり,高山植物が豊富で,劔岳の展望もよい。…

※「早乙女岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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