日本歴史地名大系 「三州測量図籍」の解説
三州測量図籍
さんしゆうそくりようずせき
原本 加越能文庫
解説 越中射水郡高木村の石黒藤右衛門が藩命により文政二年から藩領内を測量し、同七年三月絵図一〇枚・道程帳面一〇冊・村名帳一〇冊にまとめて提出した。天保三年さらに測量時の野帳の清書を命ぜられ、作成した帳冊。江沼郡・能美郡・石川郡・河北郡・羽咋鹿島口郡・鳳至珠洲奥郡・礪波郡(二冊)・射水郡・婦負郡・新川郡(二冊)の都合一二冊からなる。この帳冊の控として作成された天保三年八月河北郡一冊(袋綴・墨付四四枚)、同年一二月石川郡一冊(袋綴・墨付七五枚)、同四年九月羽咋鹿島口郡一冊(袋綴・墨付八八枚)、同年一二月鳳至珠洲奥郡一冊(袋綴・墨付七七枚)の四冊を七尾市立図書館が保存している。各帳冊とも道筋・江川・池・堤・海などを色分けで記入し、道筋に沿って村・町・宿駅を配し、宿駅は町の長さ、村には一村内の垣内名を記す。測点を設けて、測点間の距離・方角を測り、起点・終点間の全道程の距離を記入。高札場・橋・収納蔵・城跡・神社・仏閣も漏れなく書込んである。
三州測量図籍
さんしゆうそくりようずせき
原本 高樹文庫
解説 射水郡高木村の石黒信由が加賀藩の命により文政二年から藩領内を測量し、同七年三月絵図一〇枚・道程帳面一〇冊・村名帳一〇冊にまとめて提出した。天保三年さらに測量時の野帳の清書を命ぜられ、同六年までに作成した帳冊。河北郡・石川郡・能美郡・江沼郡・羽咋鹿島口郡・鳳至珠洲奥郡・礪波郡(二冊)・射水郡・婦負郡・新川郡(二冊)・河北郡の都合一三冊からなる。各帳冊とも道筋・江川・池・堤・海などを色分けで記入し、道筋に沿って村・町・宿駅を配し、宿駅は町の長さ、村には一村内の垣内名を記す。測点を設けて、測点間の距離・方角を測り、起点・終点間の全道程の距離を記入。高札場・橋・収納蔵・城跡・神社・仏閣も漏れなく書込んである。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報