早川かい(読み)ハヤカワ カイ

20世紀日本人名事典 「早川かい」の解説

早川 かい
ハヤカワ カイ

大正・昭和期の婦人運動家 秋田婦人ホーム理事長



生年
明治17(1884)年9月24日

没年
昭和44(1969)年4月30日

出生地
山梨県中巨摩郡西条村

主な受賞名〔年〕
秋田県文化功労賞

経歴
眼科医の早川祐吉と結婚。大正11年日本基督教婦人矯風会秋田支部の発足と共に、その初代支部長に就任。12年関東大震災が起こると、秋田県内の婦人団体に呼びかけて被災地に藁布団などの見舞品を贈った。昭和3年秋田市内の遊郭火災を機として廃娼運動に乗り出し、秋田県に公娼制度廃止を認めさせた。次いで4年には和崎ハルらと婦人参政権獲得期成同盟秋田支部を結成。これらによって県内における婦人運動の気運が高まり、8年には県下の婦人団体の協力を得て婦人の自立更正を目的とした秋田婦人ホームを設立し初代理事長となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「早川かい」の解説

早川かい はやかわ-かい

1884-1969 大正-昭和時代の婦人運動家。
明治17年9月24日生まれ。大正11年日本基督(キリスト)教婦人矯風会の初代秋田支部長。昭和3年秋田市の遊廓から出火した火災を機に遊廓復興反対,売春婦解放をさけび,秋田県の公娼廃止にみちびいた。8年秋田婦人ホームを設立,理事長となった。夫は眼科医。昭和44年4月30日死去。84歳。山梨県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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