20世紀日本人名事典 「早川権弥」の解説
早川 権弥
ハヤカワ ゴンヤ
明治・大正期の民権運動家,政治家,宗教家 衆院議員;佐久教会長老。
- 生年
- 文久1年6月18日(1861年)
- 没年
- 大正10(1921)年8月10日
- 出生地
- 信濃国佐久郡前山村(長野県佐久市)
- 本名
- 早川 義親
- 学歴〔年〕
- 長野県師範学校卒
- 経歴
- 明治15年自由党に加わり、同党の地方担当として党勢拡張に奔走。17年長野の民権家による政府転覆が発覚し(飯田事件)、これに関係したとして検挙された。出獄後も自由民権運動を続け、20年には上京して条約改正反対・地租軽減・言論集会の自由を求めた三大建白運動に参加するが、保安条例によって東京より追放される。その後、郷里に戻って21年に長野県議となり、廃娼などを提言。また、この頃キリスト教に接近し、22年オランダ改革派の宣教師J・H・バラから洗礼を受けた。以後、佐久地方におけるキリスト教の先覚者として活躍し、伝道師・教育者木村熊二を支援して臼田教会の設立に尽力。のち佐久教会の初代長老に選ばれた。31年衆院議員に当選。南佐久郡議や、郷里である前山村長なども務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報