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早発痴呆 そうはつちほうdementia praecox

翻訳|dementia praecox

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

早発痴呆
そうはつちほう
dementia praecox

思春期に発病し,比較的急速に痴呆化する精神病一群。この用語は,19世紀後半から 20世紀初頭まで用いられたが,統合失調症という概念が定まってからは,早発痴呆と呼ばれていたもののうちで典型的経過をたどる一群を破瓜病 (はかびょう) と呼ぶようになった。(→認知症

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の早発痴呆の言及

【クレペリン】より

…彼は徹底した臨床観察によって,それまであいまいであった精神病の疾患概念の確立に努力した最初の人である。クレペリンは,精神病を他の身体疾患に準じ,原因,症候,経過,予後,病理所見の同一性を想定し,彼の教科書の第5版では,B.A.モレルが1856年に初めて用いた早発痴呆という病名に疾患単位としての概念規定を行い,のちに第6版でこれと対比して躁鬱(そううつ)病という疾患単位を想定した。今日では,早発痴呆は精神分裂病として知られているが,精神分裂病と躁鬱病は二大内因性精神病として,その疾患の単位性が現在もなお論じられている。…

【精神分裂病】より

…ただし,この病気が精神分裂病(以下,略して分裂病)の名で西欧精神医学の前面に登場するのはやっと20世紀に入ってからである。その前身の〈早発(性)痴呆〉でさえ19世紀半ばからで,躁鬱病が〈マニア〉と〈メランコリア〉の名で古代ギリシアの昔から一貫して記述されてきたのに比べると,はなはだしい不均衡があり,それだけ時代の狂気観にさらされていたことになる。
[概念の変遷]
 むろん,今日の分裂病に相当すると考えられる先行形態は人間の歴史とともに存在したはずで,ギリシア医学でもアレタイオスAretaiosやソラノスによって近似の病像が描かれている。…

【痴呆】より

… 痴呆は原則的には器質性痴呆を指すが,犯罪者が拘禁時に示すヒステリー反応のガンザー症候群では,偽痴呆または仮性痴呆といい,あたかも痴呆者のようにみえる状態を示すことがあるが,本来の痴呆とは区別される。クレペリンが名づけた早発痴呆(今日の精神分裂症)は情意障害のため痴呆状にみえる状態である。また,癲癇性痴呆の場合は,知能面の低下は軽いが性格や人格の変化が目立つもので,これも急速な知能低下ではない。…

※「早発痴呆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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