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破瓜病 はかびょうhebephrenia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

破瓜病
はかびょう
hebephrenia

統合失調症の病型の一つ。症状,経過が 19世紀末に記載され,まもなくエミール・クレペリンによって早発痴呆 (のちの統合失調症) の代表的病型とされた。思春期に発病し,能動性が減退し,感情は鈍麻して自閉的となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

はかびょう【破瓜病 Hebephrenie[ドイツ]】

精神分裂病の一型で,破瓜期,つまり青春期に多く発病するところからこの名がある。始まりは緩慢で,特別な誘因もない。意欲の低下,感情の鈍麻,思考における連合弛緩,自閉傾向など,いわゆる欠損症状が病像の前景を占めながらしだいに高度になり,その間に独語,空笑(ひとり笑い),常同行為などが現れるが,幻覚,妄想,興奮などはほとんど,または断片的にしか見られない。緊張型(緊張病)や妄想型にくらべると治療は困難で,一定の人格変化をあとに残すことが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

破瓜病
はかびょう

統合失調症の一型である破瓜型(解体型)のこと。破瓜期すなわち青春期に多く発病することから用いられた呼称。[編集部]

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世界大百科事典内の破瓜病の言及

【カールバウム】より

…精神疾患の状態像および経過と転帰への注意を促し,症状群Symptomenkomplex,疾患型Typeusの概念を提唱した。緊張病,破瓜病,類破瓜病,蠟屈症などはいずれも彼の命名によるものであるが,とりわけ緊張病は,弟子ヘッカーE.Heckerに記述させた破瓜病とともに,クレペリンの早発性痴呆概念の先駆となった。19世紀のドイツ精神医学を代表する人物の一人。…

【精神分裂病】より

…まず,フランスのB.A.モレルがその《臨床研究》(1852)で,若年者に発症し急速に痴呆状態へと進行する精神病を〈早発痴呆démence précoce〉と名づける一方,ドイツではK.L.カールバウムが1874年(63年説もある)に精神運動性の興奮と昏迷という相反する状態をふくむ病像を〈緊張病Katatonie〉と名づけた。またE.ヘッカーが1871年に思春期に始まって感情鈍麻や意欲減退を示しながら欠陥状態へと至る病像を〈破瓜病Hebephrenie〉と命名し,最後にE.クレペリンが1899年の彼の《精神医学教科書》第6版であとの二つをまとめ,これに〈妄想痴呆〉を加えて〈早発痴呆Dementia praecox〉と呼んだ。しかし,症例の観察を重ねていくと,普通の意味の〈痴呆〉が生ずるのでも,つねに青年期に始まるのでもなく,問題は精神機能の分裂にあることから,スイスのE.ブロイラーが〈精神分裂病Schizophrenie〉という新語を使いはじめ,主著《早発痴呆または精神分裂病群》(1911)を通じてこれが世界中へ広まった。…

【ヘッカー】より

破瓜(はか)病を記述したことで知られるドイツの精神医学者。K.L.カールバウムを師と仰ぎ,彼が1863年に提起した破瓜病Hebephrenieの概念をその指示にもとづいて克明に記述し,《破瓜病――臨床精神医学への一寄与》として発表した(1871)。…

※「破瓜病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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