早鐘(読み)はやがね

精選版 日本国語大辞典 「早鐘」の意味・読み・例文・類語

はや‐がね【早鐘】

〘名〙
火事・いくさ・水害など緊急の出来事を知らせるためにつづけざまに激しく乱打する鐘。また、その音。擦半鐘(すりばんしょう)
太平記(14C後)一七「院々に早鐘(ハヤカネ)撞いて、西坂已(すで)に攻破られぬと、本院の谷々に騒ぎ喚(よばは)りければ」
歌舞伎の下座(げざ)音楽の一つ。変事の起こった場面で、本釣鐘撞木(しゅもく)で早めに打ち鳴らすもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「早鐘」の意味・読み・例文・類語

はや‐がね【早鐘】

火事や水害などの緊急な事態を知らせるために、激しく乱打する鐘。
激しい動悸のたとえ。「心臓早鐘を打つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android