昌雄寺(読み)しようおうじ

日本歴史地名大系 「昌雄寺」の解説

昌雄寺
しようおうじ

[現在地名]北浦町古江

古江ふるえ集落の中心部から西に位置する久保畑くぼばた山麓にある。福聚山と号し、曹洞宗本尊は十一面観音。永禄一一年(一五六八)法庵麻公の創建と伝え、初め天台宗正応しようおう寺と称していたが、万治元年(一六五八)曹洞宗台雲だいうん(現延岡市)各同良異を請じて改宗、現寺号に改め台雲寺末寺となったという。当寺参道には享禄五年(一五三二)一〇月二一日建立の六地蔵幢がある。銘文に「本願施主 越智末孫河野通正 工匠全賀書記」とあり、当寺は中世伊予水軍として活躍した河野氏との関係が深い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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