春日井原(読み)かすがいばら

日本歴史地名大系 「春日井原」の解説

春日井原
かすがいばら

「満済准后日記」の応永三四年(一四二七)九月二日条に「等持院領柏井荘与安食荘春日部原堺相論事」とある。「尾張国地名考」に「抑此原は南は味鋺原より北は外山の南まで長様一里半余もある原なり、幅は西は豊場より東は下原まで二十町許もある」とあり、広大な原野。旧高蔵寺こうぞうじ町・坂下さかした町を除く現春日井市の大部分に相当する。

天野信景は「人物志」で「吾妻鏡」の寿永三年(一一八四)三月の条「尾張国住人、大夫高春・依召参上」を引用、郡司である原大夫高春は春日部原の人なりと記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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