春楊柳(読み)しゅんようりゅう

精選版 日本国語大辞典 「春楊柳」の意味・読み・例文・類語

しゅんようりゅうシュンヤウリウ【春楊柳】

  1. 雅楽曲名唐楽。調子は平調。舞はない。中国の唐代に作られ、日本では新楽の部に入れられ、鎌倉時代以前から秘曲とされた。
    1. [初出の実例]「春楊柳 鶏徳〈残楽、前内大臣・元長朝臣〉太平楽急」(出典:実隆公記‐文明一九年(1487)三月三〇日)

春楊柳の補助注記

一七世紀初め頃の「浄・十二段草子‐四」には「たいしゃう、泔州(かんじう)想夫恋、春楊柳(スンヤウリウ)に夜半楽、次第に秘曲をつくされけり」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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