想夫恋(読み)そうふれん

百科事典マイペディア 「想夫恋」の意味・わかりやすい解説

想夫恋【そうふれん】

雅楽曲名平調(ひょうぢょう)の唐楽本来相府蓮〉と書くが,想夫恋,想夫憐などの字が当てられて女性が夫を思うという意に解せられ,《平家物語》で小督局(こごうのつぼね)が高倉天皇を思いつつこの曲を箏で弾奏するくだりが有名。

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デジタル大辞泉プラス 「想夫恋」の解説

想夫恋

鹿児島県薩摩川内市の民謡久見崎(くみざき)地区に伝わる盆踊唄。「久見崎盆踊」で歌われる。

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世界大百科事典(旧版)内の想夫恋の言及

【川内[市]】より

…また2基の原子力発電所(出力各89万kW)があり,他に火力発電所2基(それぞれ50万kW)があり,合計278万kWの電源都市である。ニニギノミコトの神話にちなむ可愛(えの)山陵,薩摩国一宮新田神社や泰平寺などがあり,また中秋名月に重さ5tの大綱を3000人の男が引き合う十五夜の大綱引,文禄・慶長の役で朝鮮へ出兵して帰らぬ夫をしのぶ哀切な踊りである久見崎の〈想夫恋(そうふれん)〉などが知られる。天辰(あまたつ)では,江戸時代後期に薩摩焼の一つ,平佐(ひらさ)焼の白磁,染付,べっこう手などの磁器が焼かれた。…

※「想夫恋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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