故事成語を知る辞典 の解説 時に感じては花にも涙を濺ぐ この世の移り変わりに対する、深い嘆きを表すことば。 [由来] 八世紀の中国、唐王朝の時代の詩人、杜と甫ほの「春しゅん望ぼう」という詩の一節。戦乱によって荒廃してしまった都の春景色を眺めながら、「時に感じては花にも涙を濺ぎ、別れを恨みては鳥にも心を驚かす(時勢の変化を感じて、咲いては散る花にも涙し、別れのつらさを思って、飛んでいく鳥を見ても心が痛む)」とうたっています。なお、この詩句については、「花も涙を濺ぐ(花でさえ鳴いている)」「鳥も心を驚かす(鳥だって心を痛めている)」とする解釈もあります。 [解説] この詩の冒頭が、有名な「国破れて山河あり」です。また、「家書万金に抵る」も、この詩の一句です。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by