国破れて山河在り(読み)くにやぶれてさんがあり

ことわざを知る辞典 「国破れて山河在り」の解説

国破れて山河在り

戦乱のために国は滅びても、山や川は昔と変わらない姿をとどめている。

[使用例] 国破れて山河あり……日本は負けた、しかし、日本はちゃんと残っている、滅びてやしないだろ[平岩弓枝旅路|1967]

[解説] 杜甫の詩「春望」の冒頭部分。第二次世界大戦に敗れた後、多くの日本人がこの一節を口ずさみ、またよく引用しました。古くは芭蕉が「奥の細道」に、これを引いた一文を添えて「夏草つわものどもが夢の跡」の句を詠んでいます。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android