時の音楽(読み)ときのおんがく(その他表記)A Dance to the Music of Time

日本大百科全書(ニッポニカ) 「時の音楽」の意味・わかりやすい解説

時の音楽
ときのおんがく
A Dance to the Music of Time

イギリス作家A・ポーエル長編小説。全12巻、4組の三部作(1951第1巻刊、1975完結)。作者生涯に興味を抱いたすべてのモチーフを盛り込み、イギリスの上流中産階級の経験を、恋愛など個人関係を中心に描く大河小説。語り手ニコラス・ジェンキンスは、イートン校からオックスフォード大学に進み、1920年代ロンドンの社交界とボヘミアン的世界に出入りする。作家となり、結婚ののち軍務に服し、戦後はまた作家生活に戻る。登場人物が200人を超える大作の成功は、不振の現代小説界の奇跡といわれた。

[小野寺健]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む