普賢寺村(読み)ふげんじむら

日本歴史地名大系 「普賢寺村」の解説

普賢寺村
ふげんじむら

[現在地名]彦根市犬方町いぬかたちよう広野町こうのちよう

ほり村の東に位置し、北は竹鼻たけがはな村、東は高宮たかみや村。北部に大野おおの村がある。慶長高辻帳に普賢寺村がみえ高四八三石余。寛文四年(一六六四)の彦根領分高帳によると定免で五ツ五分。元禄八年大洞弁天寄進帳では人数三七三、うち寺社方四。「江左三郡録」はこの村に「五月薬トテ小児ノ諸病ニ用ル振出シ薬ヲ売ル、奇効アルト云」と記す。


普賢寺村
ふげんじむら

[現在地名]足立区綾瀬あやせ二―六丁目・東綾瀬ひがしあやせ一―三丁目、葛飾区小菅こすげ四丁目

伊藤谷いとうや村の東に位置し、東は北三谷きたさんや村、南は古隅田ふるすみだ川。慶長一九年(一六一四)に北三谷新田の土豪河合平内が関東郡代伊奈忠治から北三谷新田とともに普賢寺新田の開発定書(足立区立郷土博物館所蔵文書)を獲得しており、この頃から近世的な開発が進められたと考えられる。なお古隅田川対岸、葛飾郡上千葉かみちば(現葛飾区)の普賢寺領であったとも伝えられ、村名もこれにちなむという(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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