辻原元甫(読み)つじはらげんぽ

改訂新版 世界大百科事典 「辻原元甫」の意味・わかりやすい解説

辻原元甫 (つじはらげんぽ)

江戸初期の儒者仮名草子作者。生没年不詳。橘軒と号す。自著智恵鑑》巻七の〈族譜〉によれば,伊勢国辻原の出身で,祖父吉政以来京都に住む。父は沙木軒,兄は儒医長岡意丹である。《女四書》(1656),《倭(やまと)小学》《見ぬ世の友》(以上1658),《智恵鑑》(1660)など,中国書を和訳した教訓的な仮名草子を著した。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻原元甫」の解説

辻原元甫 つじはら-げんぽ

1622-? 江戸時代前期の儒者,仮名草子作者。
元和(げんな)8年生まれ。伊勢(いせ)(三重県)桑名藩主松平定綱に藩儒としてつかえた。定綱没後は仮名草子の執筆,漢学講義をしてすごす。のち山城(京都府)淀(よど)藩主石川憲之につかえ元禄(げんろく)4年辞任。京都出身。本姓は長岡。名は省。号は橘軒散人,沙木子。著作に「女四書」「智恵鑑」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の辻原元甫の言及

【智恵鑑】より

…仮名草子。辻原元甫作。1660年(万治3)刊。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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