暇を申す(読み)いとまをもうす

精選版 日本国語大辞典 「暇を申す」の意味・読み・例文・類語

いとま【暇】 を 申(もう)

  1. ( 「いとまを乞(こ)う」の謙譲表現 )
  2. 休暇をお願い申し上げる。ひまをいただく。
    1. [初出の実例]「おほやけには『筑紫の国にゆあみにまからむ』とていとま申て」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 人に別れを告げ申し上げる。おいとまごいをする。
    1. [初出の実例]「南に向きて拝せさせ給ふ。春日(かすが)明神に暇申させ給ふなりけり」(出典:岩瀬本大鏡(12C前)五)
  4. 主人に主従関係を解いてもらう。職務解任を願い出る。また、離縁してもらう。
    1. [初出の実例]「関東警固事、度度雖申暇」(出典:上杉家文書‐暦応元年(1338)一二月一九日・足利直義御教書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android