ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「暦の石」の意味・わかりやすい解説 暦の石こよみのいしcalendar stone メキシコの中央高原地帯で 15世紀頃に栄えたアステカ王国の宗教彫刻。太陽神に献上されたもので,巨大な円盤状の岩石にアステカ民族の宇宙観,年代観がよく示されている。中央には血に飢えた太陽神の顔があり,十字に象徴された現世と太古の4太陽界がそれを囲んでいる。その外側には絵文字で日や年が同心円状に示されている。最後に,2つの「トルコ石のへび」 (シウコアトル) の記号が彫られていて,52年を単位とするアステカ暦の2周期を表わしている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by