宇宙観(読み)ウチュウカン

精選版 日本国語大辞典の解説

うちゅう‐かん ウチウクヮン【宇宙観】

〘名〙
① 物理学や天文学の立場からの宇宙に関する見解。天動説地動説、銀河系大宇宙説など。
② 世界観、人生観と同じく、人生の問題との関係における宇宙についての見方。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一二「人生観を増補すると宇宙観が出来る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の宇宙観の言及

【宇宙】より

…それゆえ,神話的伝承も含めて,すべての自然哲学の体系は,必然的に一種の宇宙論であると考えることができる。後述の〈さまざまな宇宙観〉で見るように,今日,通常〈未開〉社会と呼ばれる自然民族の間にも,当然,ある種の神話体系や自然哲学があり,そこに独自の宇宙観を見いだせるが,いわゆる文明圏にあっても,その文明誕生の古代以来,さまざまな神話および自然哲学が生まれては,みずからの宇宙観を語ってきた。その多くは,単に宇宙形態に関するもののみならず,宇宙の始まりについての議論,超自然的な神とのかかわり,その中での人間の位置などに言及するのがふつうである。…

【住居】より


[コスモロジーの反映]
 ここまでくると,社会組織から出発した話も,すでにその民族のもつコスモロジーの問題に触れてくる。住居と宇宙観ないし世界観とのかかわりである。このような例として,多彩なインドネシアの民族建築の中でもひときわ異彩を放つスラウェシのトラジャ族の住居やスマトラのバタク族の住居があげられる。…

【バロック美術】より

…このような情念の表現形式の創造がこの時期に行われたのは,この時代の精神が古い象徴の体系によっては表現されえなくなったためである。
【バロックの世界観】
 バロック美術における以上の特質を生み出した背景のうち最たるものは,古代ギリシア,ローマの思想および中世スコラ哲学,ルネサンス人文主義を通じて変わらなかった人間中心の宇宙観の変化である。前1世紀のウィトルウィウスからレオナルド・ダ・ビンチにいたるまで,人体比例,空間秩序の根底にあたったものは,人間と宇宙との間に調和的な対応関係をみとめる天動説的宇宙観であったが,これは,まさにこの時代に地動説的世界観にとって代わられる。…

【ヨーロッパ】より

アジールと呼ばれる平和領域はまさに聖なる空間であったのである。時間[西欧における時間意識の転換]
[宇宙観]
 ここで中世人の宇宙観について観察しておかなければならないであろう。私たちは均質的な時間と空間のなかで暮らしていると通常は考えている。…

※「宇宙観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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