暮雲(読み)ボウン

デジタル大辞泉 「暮雲」の意味・読み・例文・類語

ぼ‐うん【暮雲】

夕暮れの雲。夕雲
「日は蒼然たる―に包まれて落ち」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暮雲」の意味・読み・例文・類語

ぼ‐うん【暮雲】

  1. 〘 名詞 〙 夕暮れ時の雲。ゆうぐも。
    1. [初出の実例]「相談酌緑茗、煙火暮雲間」(出典:文華秀麗集(818)中・題光上人山院〈錦部彦公〉)
    2. 「小町が玉簾を吟ずるとき、暮雲月を吐に似たり」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐薄遊詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「暮雲」の読み・字形・画数・意味

【暮雲】ぼうん

夕ぐれの雲。唐・叔〔慈恩塔に題す〕詩 國、山河在り 秦陵、樹深し 雲、千里の色 處として心を傷ましめざる無し

字通「暮」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android