書の博士(読み)ふみのはかせ

精選版 日本国語大辞典 「書の博士」の意味・読み・例文・類語

ふみ【書】 の 博士(はかせ)

  1. ( 「書博士」と書く ) 令制大学寮職員。定員二人。書学生に書道・書法を教えた。従七位上相当。てのはかせ。しょはかせ。
  2. 昔、皇子が誕生して、御湯殿儀式がある時、読書のことを奉仕する博士
    1. [初出の実例]「夜さりの御湯殿とても、さまばかりしきりてまゐる。儀式おなじ。御ふみのはかせばかりやかはりけん」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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