書流す(読み)カキナガス

デジタル大辞泉 「書流す」の意味・読み・例文・類語

かき‐なが・す【書(き)流す】

[動サ五(四)]筆に任せてさらさらと書く。文章をあまり深く考えずに、ざっと書く。「いいかげんに―・した文章」
[類語]書き散らす書き下す書きなぐる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書流す」の意味・読み・例文・類語

かき‐なが・す【書流】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 筆にまかせて、とどこおりなく、さらさらと書く。また、深く考えたり注意を払ったりしないで書く。
    1. [初出の実例]「世をなのめにかきながしたる言葉のにくきこそ」(出典:枕草子(10C終)二六二)
    2. 「僕は殆ど考へもせず、書き流し、書き飛ばし、駿河半紙五十余枚さらさらと書き果てて」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)
  3. 書いて後に残す。
    1. [初出の実例]「かきながす言の葉をだに沈むなよ身こそかくても山川の水〈藤原行能〉」(出典:新古今和歌集(1205)雑下・一七七七)

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