書下す(読み)カキクダス

デジタル大辞泉 「書下す」の意味・読み・例文・類語

かき‐くだ・す【書(き)下す】

[動サ五(四)]
順を追って下に書いていく。
筆に任せ一気に書く。「―・した手紙
漢文を訓読して仮名まじり文に書き改める。書き下し文にする。「白文を―・す」
[類語]書き流す書き散らす書きなぐる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書下す」の意味・読み・例文・類語

かき‐くだ・す【書下】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 順を追って上から下へ書いてゆく。
    1. [初出の実例]「暑苦しい程細かな字で書き下(クダ)された」(出典道草(1915)〈夏目漱石〉五五)
  3. 筆にまかせて書く。
    1. [初出の実例]「見舞に来るのを見合せて呉れといふ意味を、簡単に書き下(クダ)した手紙は一分掛るか掛らないうちに出来上った」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一二二)
  4. 文書を作成する。文書を執筆する。
    1. [初出の実例]「職事書下躰。某年月日宣旨、如聞某事云々、蔵人頭左中弁姓名(奉)」(出典:新任弁官抄(1158‐59頃))
  5. 漢文を書き下し文にする。漢文を訓読してかなまじりの文に書き直す。

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