曹司町(読み)ゾウシマチ

精選版 日本国語大辞典 「曹司町」の意味・読み・例文・類語

ぞうし‐まちザウシ‥【曹司町】

  1. 〘 名詞 〙 宮中で、局の集まっている所。また、貴族邸宅で、曹司が多く並んでいる所。つぼねまち。
    1. [初出の実例]「ここは、大将殿の宮すみ給ふおとど町。池ひろく、前栽、植木おもしろく、おとども、らうどもおほかり。ざうしまち、しもやども、みなひはだなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
    2. 「女房のざうしまちども、あてあてのこまげぞ、おほかたのことよりも、めでたかりける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む