最低賃金制度(読み)さいていちんぎんせいど

知恵蔵mini 「最低賃金制度」の解説

最低賃金制度

最低賃金法に基づき、国が賃金の最低額を定め、使用者(雇用主や派遣業者など)は、その最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとする国の制度。仮に最低賃金額より低い賃金を労働者、使用者双方の合意の上で定めても、それは法律によって無効とされ、最低賃金額との差額を支払わなくてはならない。最低賃金には、地域別最低賃金特定最低賃金の2種類が存在する。2012年12月4日公示の衆議院総選挙において、日本維新の会が公約に掲げていた「最低賃金制廃止」を「市場メカニズムを重視した最低賃金制度への改革」に修正していたことが明らかになり、同制度についての関心が高まった。

(2012-12-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android