最果タヒ(読み)さいはて たひ

知恵蔵mini 「最果タヒ」の解説

最果タヒ

詩人、小説家。1986年生まれ。2004年にネット上で詩作の発表を始め、06年に第44回現代詩手帖賞を受賞する。07年に初詩集グッドモーニング』(思潮社)を刊行し、同作で08年に女性最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞した。14年刊行の詩集『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア)で現代詩花椿賞受賞。16年に出版した詩集の『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)は現代詩集としては異例の約3万部を売り上げ、17年に石井裕也監督によって映画化された。百人一首を詩のかたちで現代語訳する試みや、詩とデジタル技術を融合させた作品シリーズの制作、詩をモチーフにした空間芸術作品を含む展示を横浜美術館や京都文化博物館で行うなど、文筆家の枠に留まらない活動で注目を集めている。

(2020-2-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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