月天子(読み)ガッテンシ

デジタル大辞泉 「月天子」の意味・読み・例文・類語

がっ‐てんし〔グワツ‐〕【月天子】

月を神格化したインド神話の神。のち仏教にとりいれられた。月宮殿に住し、密教では月天とよばれ、仏法守護の十二天の一。月宮天子がっくうてんし

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精選版 日本国語大辞典 「月天子」の意味・読み・例文・類語

がっ‐てんし グヮッ‥【月天子】

(「がってんじ」とも) 仏語。インド神話で月(Candra また Soma)を神格化したもの。仏教に取り入れられ、漢訳経典では月天子と訳される。密教では単に月天といい、仏法守護の十二天の一つとされる。その宮殿を月宮殿という。月宮天子(がっぐてんし)月光天子(がっこうてんし)月神(がちじんてん)。月神(がちじん)。転じて、月。
※百座法談(1110)六月一九日「われらは日天子月天子とこそならざらめ。星宿として又其の利益をあたへむとちかひ給へる也」 〔起世本因経‐一〇〕

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