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図像抄 ずぞうしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

図像抄
ずぞうしょう

東密の諸尊法,経法に関する儀軌や図像を編纂した最初の図像集。 10巻。『十巻抄』『尊容鈔』ともいう。撰者については平等房永厳 (ようごん) と勝定房恵什 (えじゅう) の2説がある。各尊,各経法の代表的な形像を着彩の図像をもって表わし,東密の基本的な図像集として転写され広く流布した。最古の写本とされる醍醐寺本奥書によれば保延5/6 (1139/40) 年,鳥羽上皇のために永厳が収集したとされ,他方,実際に編纂したのは恵什であるとする説もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ずぞうしょう【図像抄】

平安末~鎌倉時代の仏教図像集。10巻からなり,《十巻抄》《尊容抄》とも称される。撰者は平等房永厳(えいげん)とも勝定房恵什(えじゆう)ともいわれ,自筆本はなくすべて転写本である。1193年(建久4)と推定される醍醐寺本が最も古く,ついで鳴滝常楽院本(1226),善本として高野山真別所円通寺本(1309‐10),醍醐寺本図像抄(保賢書写,1230),そのほか東京国立博物館本,高野山西南院本(鎌倉中~末期)などがある。

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世界大百科事典内の図像抄の言及

【別荘】より

…日常居住する住宅とは別に,保養,避暑,避寒や自然的な環境のなかでの遊楽などを目的として建てられた住宅で,古くは別業(べつぎよう),別墅(べつしよ),別庄(べつしよう)などとも呼ばれた。別荘を建てる習俗はかなり古くからあり,ローマ帝国や古代中国などの皇帝・貴族がすでに多くの別荘を建てていた。古代ローマではローマ東方の高地にあるティボリや地中海のカプリ島にウィラと呼ばれる別荘が営まれ,中国では長安の東にある温泉地驪山(りざん)などが皇帝の別荘地として有名である。…

※「図像抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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