月後・月遅(読み)つきおくれ

精選版 日本国語大辞典 「月後・月遅」の意味・読み・例文・類語

つき‐おくれ【月後・月遅】

〘名〙
① その月にすべきことを一か月おくらせること。また、その月に行なわれるべきこと、あるべきことが一か月おくれること。
※苦笑風呂(1948)〈古川緑波〉ロッパ放談「先づ五月の有楽座における、僕の芝居の評から始める(多少月おくれの形であるが〈略〉許して貰ひたい)」
旧暦のある月日に行なってきた行事を、新暦のその月日に行なわず、一か月おくらせること。また、その行事。「月後れの正月
③ 月刊雑誌などの定期刊行物の、発売中のものよりも前の号。
※裸に虱なし(1920)〈宮武外骨日本の空文法律「定期通り十月一日に発行して居る乙雑誌を見て、これは月後(ツキオク)れのものなりとして買はないさうである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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