月楯村(読み)つきだてむら

日本歴史地名大系 「月楯村」の解説

月楯村
つきだてむら

[現在地名]最上町月楯

向町むかいまち村の南西にある。本郷集落は西流する最上小国もがみおぐに川の右岸に位置し、北流して同川左岸に合するすぎ入沢いりさわ川の流域山間に枝郷の杉ノ入(新田本村鑑では満沢村の枝郷として載る)などが点在する。月館とも記した。字大壇おおだんには嘉暦二年(一三二七)銘の板碑がある。安山岩製で高さは二メートルを超え、元応年中(一三一九―二一)当地で没した久我家一族、中納言光成を弔ったものと伝える。慶長一六年(一六一一)の小国光忠知行宛行状(佐藤文書)に「仁百かり つきたて あへ民部分」などとみえ、当地のうち合せて六〇〇刈などが佐藤半七に与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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