日本歴史地名大系 「月間郷」の解説 月間郷つくまごう 静岡県:伊豆国賀茂郡・加茂郡月間郷「和名抄」諸本にみえる郷名。天平七年(七三五)一〇月の平城京跡出土木簡(「平城宮木簡概報」二二―二七頁)では「築間」と表記する。訓を欠くが、築間の表記からチクマ・ツクマかもしれない。現南伊豆町湊(みなと)に小字月間(つきま)があり、式内社竹麻(つくま)神社の比定社も同町手石(ていし)に所在する。比定地については、現南伊豆町湊・手石・下流(したる)・石廊崎(いろうざき)・中木(なかぎ)・入間(いるま)、下田市田牛(とうじ)・吉佐美(きさみ)などとする説(日本地理志料)、現南伊豆町青市(あおいち)・手石・湊から下田市田牛・吉佐美・大賀茂(おおかも)とする説(大日本地名辞書)があるが、手石の一部と下流・石廊崎は色日(いろひ)郷に、中木・入間は那賀(なか)郡入間郷に比定されるので、後者の説が妥当であろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by