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祭祀遺跡 さいしいせき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祭祀遺跡
さいしいせき

神霊を祀った遺跡。一般に神社発生以前,つまり神社の原初形態が成立した頃までの考古学上の遺跡をいう。先史時代から,宗教・儀礼上の遺跡と推定されるものはあるが,性格が明確なものは,古墳時代に属するものが多い。

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デジタル大辞泉の解説

さいし‐いせき〔‐ヰセキ〕【祭×祀遺跡】

神霊を祭った跡をとどめる遺跡。日本では、古墳時代以降、人・動物・器物をかたどった祭具を用いて、海・山・石などを祭った遺跡をよぶことが多い。福岡県沖ノ島遺跡が有名。

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百科事典マイペディアの解説

祭祀遺跡【さいしいせき】

神霊をまつった遺跡で,祭祀の対象には山,岩石,島,湖などの自然物の場合もあり,祭具としての遺物には土師(はじ)器須恵器(すえき),銅製品など種々ある。縄文(じょうもん)時代の環状列石や弥生(やよい)時代の銅矛(どうほこ),銅鐸(どうたく)を埋納した遺跡などがその代表的なもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

さいしいせき【祭祀遺跡】

本来は信仰・祭祀にかかわるいっさいの遺跡を総称すべきであるが,日本考古学では,遺構の状況や遺物の性質から,その場あるいはその近くで祭祀が行われたと判断される遺跡,遺構を祭祀遺跡祭祀遺構と呼び,寺院など恒久的施設の遺跡は別に扱う。またヨーロッパ考古学では,祭祀にかかわる遺物が一括して多量に見いだされる遺跡は,むしろデポの一種としている。集落遺跡や生産遺跡,墓以外と判断される性格不明の遺跡を祭祀と関係づけて解釈するのは,世界の考古学に共通である。

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大辞林 第三版の解説

さいしいせき【祭祀遺跡】

古墳時代を中心とする時期に、山岳・島・沼沢などの自然を対象に神霊をまつったことが、付近の出土品によって認められる遺跡。奈良県の三輪山、福岡県の沖島遺跡などがその例。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祭祀遺跡
さいしいせき

広い意味では考古学上からみた各時代の宗教儀礼の遺跡を網羅する。しかし通常は、日本の考古学上、時代を限定した狭義の用語とする。おもな時代は古墳時代で、縄文時代以前はその後の文化との継続性に問題が多いため除外し、仏教伝来後、外来文化の強い影響を受けた遺跡も多少区別して扱っている。
 また官衙(かんが)、住居、生産、交通、墳墓などの遺跡とも分ける。墳墓は「死者に対するまつり」の遺跡であるが、埋葬そのものに関することは省き、墓前祭、墳丘構築のためのまつりなどは祭祀遺跡に加えることもある。住居関係でも祭祀器具などの生産、保有、同屋内での祭祀がみられるものなどを便宜上加えている。
 こうして限定した古墳時代中心の祭祀遺跡は、全国でこれまでに約400か所発見され、中部九州から東北地方まで分布し、とくに関東から東北南部に濃密である。著名な遺跡には奈良県天理市の石上(いそのかみ)神宮周辺、桜井市三輪山(みわやま)付近、玄界灘(げんかいなだ)の宗像(むなかた)大社沖ノ島、群馬県赤城山麓(あかぎさんろく)などがあって、形容の美しい山の麓(ふもと)の高所、居住空間の端に、多くはなんらかの伝承をもつ岩石を伴って存在する。また島や岬にあって海神をまつったと思われる遺跡、水源の湧水(ゆうすい)地、川の淵(ふち)などで水の神・川の神をまつった遺跡などがある。集落内でも特定の岩石付近に展開するほか、竪穴(たてあな)住居内でも棚などを使用してまつりを営んでいる。自然の内に生活する古代人が、神の力に対し、恐れ、崇(あが)め、恵みを求めて、鏡、玉、武器武具、農工具など(あるいはその模造品)を捧(ささ)げ、多くの什器(じゅうき)に饌(せん)を盛ってまつった跡である。[椙山林継]
『『神道考古学講座』全6巻(1972~81・雄山閣出版)』

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世界大百科事典内の祭祀遺跡の言及

【石製模造品】より

…石製模造品として作った器物の種類には,武器武具――刀子(とうす)・剣・鏃・弓・短甲・盾,服飾具――鏡・勾玉・小玉・櫛・下駄,農工具――斧・たがね・のみ・鉇(やりがんな)・鎌・鍬・鋤,酒造具――坩(つぼ)・甑(こしき)・盤(さら)・槽(ふね)・案・臼・杵,機織具――紡錘車・梭(ひ)・筬(おさ)・滕(ちきり)・腰掛けなどがある。なお,ほかに沖ノ島祭祀遺跡から滑石製の人形(ひとがた)・馬・舟などが多量に出土しているが,奈良時代のものであるから,石製形代(かたしろ)とよんで区別する(沖島(おきのしま))。 石製模造品には,器物の全形を作ったものと,特定の部分にかぎったものとがある。…

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