有難屋（読み）アリガタヤ

デジタル大辞泉

ありがた‐や【有（り）難屋】

１ 神仏をむやみに信仰する人。特に、門徒衆をいうことがある。
２ 権威者の言うことを無批判に尊ぶ人。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ありがた‐や【有難屋・有難家】

1. 〘 名詞 〙 ( 「や」は人の性質、態度などを表わす語に付け、多少軽侮の気持をこめていう語 )
2. ① むやみに神仏をありがたがって、深く信仰する人。通常、門徒宗（真宗）の信者をさしていった。
   1. [初出の実例]「弟の清太郎は坊主まさりの有がたや」(出典：浮世草子・諸道聴耳世間猿（1766）二)
3. ② 権威ある人の意見などをありがたがって、無批判に尊ぶ人。また、盲目的に他人の説を信じる人。
   1. [初出の実例]「守田は古銭の古い趣味や糸脈の霊感の難有屋ばかりでは無かった」(出典：読書放浪（1933）〈内田魯庵〉下谷広小路)

出典　精選版 日本国語大辞典