有屋田村(読み)ありやだむら

日本歴史地名大系 「有屋田村」の解説

有屋田村
ありやだむら

[現在地名]郡山町有屋田

たけ村の南西、標高二〇〇―一六〇メートル前後の山地・丘陵に立地する。東端神之かみの川が南流し、流域水田が開けている。西側山麓に、仮屋園かりやぞのじようした前原まえはらなどの集落がある。島津立久が定め、永正一一年(一五一四)一二月一五日に再確認された伊集院諏訪御祭礼年四回数番帳(伊集院由緒記)に、満家みついえ院のうち三番として「有屋田名」とみえ、下谷口しもたにぐち村諏訪明神(現伊集院町南方神社)の祭礼に奉仕していた。伊集院一流惣系図に伊集院忠国の息義久(麦生田氏祖)の次男忠房が有屋田氏を号したとみえるので、室町時代以降同氏が当地を支配したものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android