日本歴史地名大系 「有東木村」の解説 有東木村うとうぎむら 静岡県:静岡市旧安倍郡地区有東木村[現在地名]静岡市有東木安倍川上流沿いに位置し、南は渡(ど)村。宇東木とも書く。左岸より安倍川に注ぐ有東木川は上流部の標高五〇〇メートル付近で東(ひがし)の沢と西(にし)の沢に分れ、有東木の集落は二つの沢に挟まれるような西向きの広い緩斜面上に展開している。東の沢の上流部付近は竹(たけ)の段(だん)(現葵高原)とよばれ、ここから北東の地蔵(じぞう)峠(標高一四一四メートル)を越えて甲州方面に抜ける道を利用して古くから交流が行われた。領主は安西外(あんざいそと)新田と同じ。慶長九年(一六〇四)八月の宇東木村御縄打水帳(望月家文書)によると高一六石余、屋敷持一九名、ほかに寺一がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報