事典 日本の地域ブランド・名産品 「有松鳴海絞」の解説
有松鳴海絞[染織]
ありまつなるみしぼり
愛知県の有松・鳴海地域に由来する製法により愛知県で生産された絞り染織物ならびに絞り染織物を使用した和服。江戸時代初期、名古屋城築城の時に豊後の人々から技法が伝えられたといわれる。その後、絞独特の上品で多種多様な技法が考案、開発されて現在に至っている。括りの技法は、百種類にも及ぶ。現在では絹織物から木綿の浴衣や服地、インテリア類まで幅広い製品がつくられている。1975(昭和50)年9月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5023084号。地域団体商標の権利者は、愛知県絞工業組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報