有機ポリマー磁石(読み)ゆうきポリマーじしゃく(その他表記)organic polymer magnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有機ポリマー磁石」の意味・わかりやすい解説

有機ポリマー磁石
ゆうきポリマーじしゃく
organic polymer magnet

自発磁化を持ち,磁石に反応する有機物のこと。トリフェニルメチルラジカルのように,安定なラジカルを有機物に持たせ,かつ一方向に配列させる必要がある。近年ポリアセチレンなどの共役系高分子を配列させる方法強磁性を発現させようという試みが始まった。実用化されれば,発電機モータなど一挙に軽量化が図られ,波及効果は大きい。しかし,実際には磁石といえるほど強い磁性を持つ有機物はまだ得られていない。またフェライトのような磁性体を,高分子に分散させたものをポリマー磁石ということがあるが,原理的に全く違うものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む