有相(読み)うそう

精選版 日本国語大辞典 「有相」の意味・読み・例文・類語

う‐そう ‥サウ【有相】

〘名〙
仏語。すがた、形のあるもの。それは生滅変化するところから有為(うい)意味にも用いる。また、相対差別においてとらえられるものをさす。⇔無相
※栄花(1028‐92頃)玉のうてな「その仏の住所をば、常寂光と名付く。〈略〉浄波羅密の有相を滅する所」 〔大日経疏‐一〕
② (「うぞう」とも) =うぞうむぞう(有象無象)
※雑俳・柳多留‐二二(1788)「うぞうが出るとむぞう来る下女部屋

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デジタル大辞泉 「有相」の意味・読み・例文・類語

う‐そう〔‐サウ〕【有相】

仏語。姿・形のあるもの。存在物。⇔無相

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