無相(読み)ムソウ

デジタル大辞泉 「無相」の意味・読み・例文・類語

む‐そう〔‐サウ〕【無相】

仏語
姿・形のないこと。⇔有相うそう
一切の執着を離れた境地。仏道修行の三解脱門さんげだつもんの一。

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精選版 日本国語大辞典 「無相」の意味・読み・例文・類語

む‐そう‥サウ【無相】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. すがた・形がないこと。一定形態様相を欠いていること。有相(うそう)に対していうが、多くは有相・無相の差別を超えた空のすがたをいう。また、涅槃境界にもいう。⇔有相
    1. [初出の実例]「従此以来、雖復平説無相同修、或明中道而褒貶。猶明三因別果之相育物機」(出典法華義疏(7C前)一)
  3. ( 形動 ) とらわれを離れ、一切の事柄から超然としていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「寂静安楽無為無相なるを坐禅とす」(出典:瑩山仮名法語(1325頃))

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「無相」の解説

無相 むそう

文雄(もんのう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無相」の意味・わかりやすい解説

無相
むそう
animitta

仏教用語。形相のないこと,姿,形を離れていることを意味し,差別的現象世界を離れた仏教の究極的状態を表現する。

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