デジタル大辞泉 「相対」の意味・読み・例文・類語
あい‐たい〔あひ‐〕【相対】
2 対等であること。対等で事を行うこと。
「―よりも少し自分を卑下したお辞儀をした」〈有島・星座〉
3 合意すること。互いに納得した上であること。
「男と―にて乳母に出でける」〈浮・織留・六〉
4 連歌・俳諧で、前句に相対して同じ趣向で句をつけること。春に秋、山に野でつける類。相対付け。
[類語]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
… せり売りは品質差のある商品を大量に,しかもすばやく取引する取引仕法として発達し,卸売市場での生鮮食料品のほか,たとえば製材品についても製材所から委託された問屋が一定の手数料を取って材木店(小売店)にせり売りする市売(いちうり)方式が行われている。 せり売りに対し,1人の売手と1人の買手が話合いで取引するのを相対(あいたい)売買と呼び,取引量や互いの信用状態によってその値決めはばらつくことが多い。製材品の場合は,せり売り形態の市売りに対して,問屋が製材所から自らのリスクで買い付け,個々に販売する方式を付売り(つけうり)と呼んでいる。…
…〈絶対absolutus〉とは元来〈解き離された〉を意味し,ここから独立的・自存的の意味となり,明治10年代以来〈絶待〉とも訳された。これが〈相対・相待relativus〉と対比されるのは,古代ローマ人以降のことである。また,神が絶対者と等置されるのはニコラウス・クサヌスを初めとする。…
…カトリックにおける第2バチカン公会議以降のエキュメニズム(世界教会)運動は,このような状況に対する解答の模索である。 相対主義は,政治的イデオロギーの場面でもありうるが,今日目だつ一つの局面は,文化相対主義cultural relativismである。上述の宗教や倫理的価値も含めて,一つの文化圏と他の文化圏の間に,絶対的尺度を設けてその優劣を論じようとする態度を捨てるのがその特徴であり,現在の文化人類学や比較文化論,民族音楽学などは基本的にはこの立場をとる。…
※「相対」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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