有義波(読み)ユウギハ

デジタル大辞泉 「有義波」の意味・読み・例文・類語

ゆうぎ‐は〔イウギ‐〕【有義波】

ある地点で一定時間に観測される波を波高が高い順に並べたとき、高い方から数えて3分の1の波を選び、その波高を平均した波。熟練した観測者が目視で観測した典型的な波に近いとされる。その波高は有義波高周期有義波周期とよばれ、天気予報波浪予報における波高や周期の値に用いられる。3分の1最大波。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

海の事典 「有義波」の解説

有義波

20分程度の時間内に観測された波を、高いものから順にその1/3を選んで、それらの波の平均波高と平均周期を自分の波高および周期とする波を有義波と呼 ぶ。この定義から1/3最大波と呼ぶことがある。有義波の波高・周期は、熟練した観測者が目視観測で報告してくる波高・周期に対応するように決められたも ので、複雑な形状をもつ海洋波浪の簡便な表現法として広く用いられる。天気予報等で通常用いられるのも有義波の波高・周期である。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

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