ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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汁や飯などをすくうための用具。女房詞(ことば)では「しゃもじ」という。杓子の最初は貝殻の自然のくぼみを利用していたようで、正倉院にこの貝杓子がある。また縦割りのヒョウタンや、木をくりぬいたものも古くから用いられた。杓子は古くはカイとかヘラとよばれていた。ヘラはおもに飯杓子をさしていたと考えられ、飯(いい)ガイとよばれていた記述もある。カイは汁・飯両用のようで、現在も、九州地方ではカイ、東日本ではヘラという呼び名の残っている所もある。杓子は、汁用、飯用ではすくう対象が違うため、当然その形態も異なる。汁杓子は汁をすくうためのくぼみが必要だが、飯杓子は不要である。したがって、初めはくぼみがあった飯杓子も、しだいに平らな木のヘラ状に変わったようだ。ヘラという呼び名もこのあたりから出たとみてよい。一方、汁杓子は貝や木彫り製であったのが、金属製や、さらに加工したほうろう製のものもできた。また形も、玉杓子のほか、穴杓子、網杓子など用途別のものが種々現れた。
杓子は食物配分の道具として使用された。そのため、その権限を握る主婦権の象徴として古くから大きな意味をもち、たとえば、東北地方では主婦を「へらとり」といい、主婦権の譲渡を「へらわたし」「杓子わたし」「杓子を譲る」などという。また杓子は、各地の名所、とくに、神社で名物として売られているが、杓子は穀物と関係し、福をよぶ呪物(じゅぶつ)と考えられているためである。
[河野友美]
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