服部因淑(読み)はっとり・いんしゅく

朝日日本歴史人物事典 「服部因淑」の解説

服部因淑

没年天保13(1842)
生年:宝暦11(1761)
江戸末期の囲碁棋士。美濃(岐阜県)の生まれ。前名因徹。7代井上因碩(春達)に入門。天明6(1786)年五段,力強い碁で鬼因徹と呼ばれた。文政2(1819)年七段となり御城碁に登場した。井上門の支えだったが外家服部家を興した。門下に服部立徹(のちに丈和と名人碁所を競った11代井上幻庵因碩),服部雄節,正徹の高名棋士がいる。著書に『奕範』『温故知新碁録』『置碁自在』などがある。

(谷口牧夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「服部因淑」の解説

服部因淑 はっとり-いんしゅく

1761-1842 江戸時代後期の囲碁棋士。
宝暦11年生まれ。江戸で7世井上因碩(いんせき)の門にはいる。文政2年7段となり,御城碁をつとめた。門下に服部雄節,服部正徹らがいる。天保(てんぽう)13年死去。82歳。美濃(みの)(岐阜県)出身。前名は因徹。著作に「温故知新碁録」「置碁(おきご)自在」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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