朝日日本歴史人物事典 「服部因淑」の解説
服部因淑
生年:宝暦11(1761)
江戸末期の囲碁棋士。美濃(岐阜県)の生まれ。前名因徹。7代井上因碩(春達)に入門。天明6(1786)年五段,力強い碁で鬼因徹と呼ばれた。文政2(1819)年七段となり御城碁に登場した。井上門の支えだったが外家服部家を興した。門下に服部立徹(のちに丈和と名人碁所を競った11代井上幻庵因碩),服部雄節,正徹の高名棋士がいる。著書に『奕範』『温故知新碁録』『置碁自在』などがある。
(谷口牧夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報