日本歴史地名大系 「服部本郷村」の解説 服部本郷村はつとりほんごうむら 広島県:福山市旧芦品郡地区服部本郷村[現在地名]福山市駅家(えきや)町服部本郷雨木(あまぎ)村の東に位置し、北は神石(じんせき)郡、東は安那(やすな)郡。服部川が南流。応神天皇の妃吉備兄媛が天皇から賜った織部(「日本書紀」応神天皇二二年九月一〇日条)が居住したのは当地のことと伝え、「和名抄」に記す服織(はとり)郷の中心地とされる。また「延喜式」神名帳にみえる品治郡「多理比理(タリヒリノ)神社」は当地の字神子原(みこはら)にあったとする説もある(西備名区)。元和五年(一六一九)の備後国知行帳には「本郷村」とみえ高四三八石余、「寛文朱印留」でも同表記、元禄一三年(一七〇〇)の備前検地帳から服部本郷村(四一五石余)となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報