望月カズ(読み)モチヅキ カズ

20世紀日本人名事典 「望月カズ」の解説

望月 カズ
モチヅキ カズ

昭和期の福祉活動家 韓国孤児の母。



生年
昭和2(1927)年

没年
昭和58(1983)年11月12日

出生地
東京・高円寺

旧姓(旧名)
永松 カズ(ナガマツ カズ)

主な受賞名〔年〕
ソウル名誉市民章〔昭和29年〕,光復賞(第1回)〔昭和42年〕,韓国国民勲章冬柏章〔昭和46年〕,吉川英治文化賞(第10回)〔昭和51年〕「この地にあの星の光を」

経歴
昭和6年、4歳の時母と共に満州へ。2年後に母が死亡、以後満州国内を放浪。16歳の時、無国籍であることを知り、養子縁組により永松姓を名乗る。57年初めて本姓の望月に戻る。独立後の韓国のソウルで理髪業を営んでいたが、朝鮮戦争後、町にあふれる戦災孤児らの姿を見て“日本人の罪の償いに”と、これまで戦災孤児ら133人を育て、“38度線のマリア”“韓国孤児の母”として広く知られていた。また著書「この子らを見捨てられない」を出版、映画化され、日本でも支援者が増えていった。ソウル市の名誉市民章の他、日本人としては異例の第1回光復賞を受賞。遺骨はソウル郊外のキリスト教基地と静岡県富士市に埋葬されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「望月カズ」の解説

望月カズ もちづき-カズ

1927-1983 昭和時代後期の福祉活動家。
昭和2年8月3日生まれ。6歳のとき満州(中国東北部)で孤児となり,見習い看護婦終戦をむかえる。無国籍解消のため養子縁組をし,一時永松を名のる。韓国ソウルで理髪店をいとなみ,朝鮮戦争による孤児130人余をそだて,韓国孤児の母とよばれた。昭和51年吉川英治文化賞。昭和58年11月12日死去。56歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「望月カズ」の解説

望月 カズ (もちづき かず)

生年月日:1927年8月3日
昭和時代の福祉活動家
1983年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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