望蜀(読み)ボウショク

デジタル大辞泉 「望蜀」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょく〔バウ‐〕【望×蜀】

《「後漢書」岑彭伝の「人足るを知らざるを苦しみ、既にろうを平らげて、た蜀を望む」から》一つの望みがかなうと、さらにその先を望むこと。人間欲望には限りがなく、満足を知らないことのたとえ。隴を得て蜀を望む。「望蜀の嘆」

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精選版 日本国語大辞典 「望蜀」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょくバウ‥【望蜀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「後漢書‐岑彭伝」の「人苦足、既平隴復望蜀」による語。すでに隴(ろう)の国を得てまた蜀の国を望む意から ) 一つの望みをとげ、さらにその上を望むこと。足ることを知らないこと。「望蜀の嘆」 〔音訓新聞字引(1876)〕

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普及版 字通 「望蜀」の読み・字形・画数・意味

【望蜀】ぼう(ばう)しよく

欲望の果てしないこと。〔後漢書、岑彭伝〕彭に勅する書に曰く、~人、足るを知らざるにしむ。(ろう)をらげて、復(ま)た蜀をむ。一たび兵を發するに、頭鬚(とうしゆ)爲に白しと。

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